ヤマモミジが 生いる 伝いの庭

郊外にある商業ビルの１F、フロントからサイドに延びるビルとの間の狭小スペース、ショッピングセンターに隣接するモダンなコンクリート造の外観。
美容の施術を受けながら、ふっと窓の外に目を向けると、
天然木の少し高めの横張フェンスを背景に、柔らかな風にモミジの枝がゆったりと揺れている・・
時間が止まったような空間で、ほんのひと時を過ごす、喧騒から離れ、自分と向き合うささやかな贅沢。
シンプルな構成だからこそ得られる癒し、無駄を省いた空間。空気の透明感や薫りまでが五感に伝わりそう、大きくたなびく枝ぶりのヤマモミジを植栽して、すっきりとした足元は御影石の平板とさび砂利を配した。
夕暮れから夜の帳が降りる頃、柔らかな色の照明で小さな
モミジ葉が照らされ、一層幻想的な空間を醸し出している。