リビングの外は山の風景が目の前に広がる 小さな坪庭

富山市内の市街地に佇む邸宅。
坪庭には湧水の泉があり、水源を囲むように名もなき山の懐を表現した植栽には、ハウチワカエデの山採りの樹が２Fのまでのびやかに幹を伸ばしている。
下草類はシンプルな構成に心地よさを感じさせてくれる、山野草と様々なコケを取り入れた。 泉を縁取る岩はコケに覆われ、クサソテツなどの山野草が茂り、1滴のしずくが流れのもとになっているかのようにさえ思える。街中にありながら部屋の中からは一瞬にして山中の薫りに包まれ、澄んだ空気に包まれる。楓の葉越しに降り注ぐ陽光を感じ、明るい緑と調和し、心地よい空間となっている。